80歳過ぎたら運転はやめさせるべき
祖父は、80過ぎても車の運転には自身があり。朝は4時に起きて筋トレやって、年中裸足で健康。交通安全の指導員で。保護司もやって。更新も簡単にパスしたと豪語していた。が、去年、運転中の脳梗塞で事故を起こした。自爆で人を轢かなかったことが不幸中の幸い。80なったら運転はやめさせるべき。
— 吉田真童@いけころし 伊達男捕物帳 (@shindoyoshida) July 5, 2019
このツイートのインプレが伸びたので、補足をつけて説明したいと思います。
祖父は、現在85歳。
事故を起こして病院にいた祖父は、その後、叔父のいる埼玉の施設に。
脳梗塞以来、寝たきりになり、また脳梗塞を起こし現在は病院に居ます。
本当に健康を絵にかいたような祖父でした。
だからこそ、事故を起こしたと聞いた時は、家族みんな驚いたくらいです。
振り返ってみると予兆はありました。
祖父の家からウチまで、片道40分くらいの道で、
「迷ったから迎えに来て欲しい」と電話がありました。
え、何回も来てる、いつもの道で迷った?……
思い返せば、あの時気づいていたら現状は違っていたのかなと考えることもあります。
祖父は、事故の直後は、まだ自力で動けたので、
事故処理を自分でして、事故を起こしたことを叔父や私に告げず、
大破した車を、新車を買うくらいの費用をかけて修理に出してました。
(その数日後、動けなくなり病院へ行きました。修理は、叔父がストップしました)
高齢者の運転事故問題をニュースで取り上げると、
コメンテーターなどは判を押した様に、
「でも、田舎は交通手段が無いから」と言います。
私は、そう思いません。
ハッキリ言ってここは田舎です。
電車は一時間に一本。駅が近くに無い地域もあり。
バスすら来ない所もざらにあります。
でも、高齢者から車を取り上げたら交通手段が無くなるとは思いません。
車の維持費を考えてください。
ガソリン代、税金、保険、車検、タイヤ……。
月間でならすと月に維持費は、少なく見積もっても2~3万になります。
車のローンを払っていれば、5~6万です。
車に乗れる余裕があるなら、そのお金でタクシーに乗れます。
経験則から言ってタクシーが来ないほどの田舎はそうありません。
現に。もう亡くなりましたが、母方の祖母は、
免許を持っていませんでしたが、
お茶のお稽古、買い物と普通に過ごしてました。
(多少、交通の便がいい田舎です)
父方の祖母は、早々に免許を捨て、
それからは祖父の運転が足になっていましたが、
祖父が事故を起こして以降は、タクシーで祖父のいる病院に通ってました。
(父方の実家はかなりの田舎です)
考えてみてください。
お金と人の命。天秤にかけてどっち取ります?
真っ当に長生きした人の最期が、
人を轢いて死なせては、辛すぎませんか?
祖父の一件があって以来、私は母に、
「運転は79まで、80になったら終わりだからね」と言いました。
(母は現在63歳)
そしたら、母は、祖父の一件がやはり堪えたのでしょう。
「やめていいなら今すぐやめたい」
と……。
「いや、待って。もうちょっと運転して」
と言いましたが……。
繰り返しになりますが。
祖父以上に健康な80過ぎの年寄りを、
私は見たことがありません。
そんな祖父が、加齢による事故を起こしたんです。
これが現実です。
人の命に変わるものはありません。
いけころし ~伊達男捕物帳~
毎週水曜更新
1828年の江戸を舞台に描く捕物帳シリーズ。
臨時廻り同心の万五郎と雲助の久四郎という、生きる世界が全く違う二人が悪人を捕まえる。生かすも人、殺すも人、しかしそれを裁く人間が真の正義を知っているのだろうか? 二人は模索しながら反発し時には協力し、それぞれの正義に従って悪を成敗する。